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自律神経が乱れると乱れが原因でめまいや耳鳴りが起こることも

自律神経はこういった働きをになっている


少し前から、耳鳴り・難聴・めまいの病状を訴える患者さんのなかには、耳や脳の検査を行っても、不具合が確認できない原因不明の事例が増加傾向にあります。そのような患者さんのなかには、自律神経の機能に不都合が生じて、障害をもたらしているのではないかと疑念をもたれる人がある程度見受けられます。自律神経というのは、人が命を継続していくうえで大切な、身体の中の「恒常性」を保持するための活動を果している神経のことです。その最大の活動は、心臓の鼓動や血圧、体温、胃腸の動きなどの管理です。自律神経は相反する作用を持っている、相互の神経系で形作られています。片側の神経系を「交感神経」、もう、片側の神経系を「副交感神経」と言うのです。自律神経の活動は、この互いの神経系の配分がキープされることを通して保持されます。このうち、交感神経が優勢に働けば、皆さんの身体は緊張状態に置かれます。反対に、副交感神経が優勢に働けば、皆さんの身体はリラックスした状態になります。この交感神経と副交感神経の活動は、自分自身で自発的に管理することは不可能です。自律神経は、皆さんの無意識下で、状況次第で、「自律的」に活動するものです。私たちは暮らしのなかで、緊張する必要がある場面に立たされたり、反対に、緊張がほぐれて心が落ち着く状況におかれたりします。自律神経が正しく活動していれば、緊張するときに緊張態勢をとり、緊張をゆるめるべきケースは気持ちを楽にするように、交感神経と副交感神経の活動がバランスよく保持されます。

自律神経が不調になるとめまい、耳鳴りなどの症状が生じやすくなる


けれど、なにかしらの原因で、この自律神経の制御が正確に機能しなくなると、色々な肉体的症状・精神症状が生じます。これを「自律神経失調症」といい、耳鳴り・難聴・めまいはその最たるものです。交感神経の働きが悪くなり、血圧の下がると、身体の端々に十分な血液を送り届けることが阻害されます。そのため、脳への血流量が不十分になり、立ちくらみや軽いめまいに見舞われることもあります。また、交感神経が度を越えて活動し、血圧が高くなると、血流量が過剰に増大し、耳鳴りや頭痛を生じさせることに繋がります。とりわけ、内耳や脳の血の流れに不具合が生じると、内耳の器官や脳の働きにトラブルをきたし、耳鳴りや難聴、めまいに見舞われる危険性もあります。


by memaikowai | 2017-07-17 15:05 | めまいや耳鳴りについて